クラ谷道・東雨乞岳・郡界尾根

2012.10.7. Tosi

武平峠から雨乞岳への登山道は昔よく歩いていて、入会後も雨乞岳から稲ヶ谷を下りニゴリ谷を鎌ヶ岳に登るのを何回かした。郡界尾根も入会後、数回行き来していた。久しぶりに武平峠・谷沢・クラ谷から雨乞岳に登り、下りは郡界尾根で行きたいと思い、計画書を山行部長に提出・承認を得た。単独である。心配は、小尾根を越えてクラ谷に下る、昔登山道が崩壊したところのトラバース道がどうなっているかであったが、この道は今も健在であった。

1.雨乞岳登山口
鈴鹿スカイライン武平峠のトンネルを抜けた駐車場で靴を履きかえた。天気は快晴、空気が清々しく、まさに登山日和である。橋を越えると、右へ峠谷に沿って入るように「雨乞岳」の標識が立っている。少し進むと、左の尾根に「雨乞岳登山口」の標識があったが、登り口が悪そうに見えたので、しばらく真っ直ぐ行ってから登ればよいとこれを見送った。


2.コクイ谷道への分岐
標識どおり登山道を行けば、無駄な労力を使わなくて良かったであろう。下って登山道に出合い、進むと小沢の上部が崩れ、これを越えると危険として上に巻き道が出来ていた。下山時にはこれを行こう。沢に沿って緩やかに下りはじめたので峠をすぎたのだろう。そこが谷沢峠であったのだ。左岸に渡ると雨乞岳の標識があった。すぐ先の平らになった所に2人の登山者がいた。後から来た単独者はコクイ谷から行くと言っている。2人はクラ谷に行くという。一緒に行こうと思ったが、付いていけないと思って見送った。


3.クラ谷に降り立って
雨乞岳の標識に従って小沢の右を登って、小尾根を越えるところで夫婦と思われる登山者がクラ谷から上がってきた。道はどうであったかと聞くと、普通の登山道であったと云う。下るとすぐ道が崩壊したところからのトラバース道が昔のまま健在であった。注意して下り、クラ谷に降り立った。

4.トリカブトのなかま
クラ谷の緩やかな流れに沿って、流れがS字状にカーブするところで小休止した。紫色の花が見えた。近寄ってみるとトリカブトであった。

5.ゴマナのなかま
単独者が追い越して行く。その先に白い花がさいている。キク科だが名前ははっきりしない舌状花は白・中心の筒状花は黄色だ。この花は東雨乞岳に登る斜面にも多く咲いていた。


6.七人山への分岐
小滝を見ながら大きくS字を描き、小さな二股で右に入ると、一層緩やかな斜面となり登った所の鞍部が七人山への分岐で、木に赤字で矢印も書いてある。七人山には一度も登ったことがない。登りたいが今日は止めておこう。

7.ササ枯れとイブネ周辺を見る
東雨乞岳への斜面を登り始めると、今まで緩やかであっただけに老とるには一層身にこたえる。振り向くと目の前に七人山があり、足元のササは茶色に枯れている。5年間ササの観察を行ったイブネ・クラシはどうなっているだろう。雨乞岳のササは生き返っているとばかり思っていたのだが。


8.ササと御在所山・国見岳・釈迦ヶ岳
昔、東雨乞岳へのこの登りは掘割状にササが覆い被さる中を行ったが、今はその左に登山道が出来、しかもササが刈ってあるので歩きやすい。しかし、自分はハーハーと息が切れる。
何パーティーかが追い越して行った。足元のササは再び枯れかけているかのようである。山頂近くなって振り返ると、先々週に行った国見岳から小さいが青岳もはっきり望めた。


9.東雨乞岳から見た雨乞岳
山頂の風は涼しいどころではない。ここは360度の展望だ。ぐるっと一回り写して雨乞岳山頂に行こうか迷ったものの、下山時間を考え留守宅に迷惑をかけてはと思い、ここで打ち切ることにし、登ってきた人にシャッターをお願いした。


10.健全なササやぶを鎌ヶ岳めがけて
南東に向かう斜面のササは、緑濃い大きな葉を広げ活き活きしている。登山道を少し下ると、風がさえぎられ暖かい。小休止としよう。登山道は正面に野登山や仙ヶ岳を見て南に向かっている。おそらく、すぐにこちらの尾根に乗るだろう。下山する尾根は南東に真っ直ぐ伸びているのだ。正面に鎌ヶ岳を見ながらササをかき分けることにした。すぐ登山道に出て内心ほっとした。


11.三人山の鞍部
登山道にササが被っているので、足で南東への踏み跡を探しながら下る。そのうちに単一樹木で下草も背丈の低いササ単独の雰囲気のよい斜面になり、走って下ろうと思うほどであった。しかし、スリップしたとき背の高いササとは違い掴まるものがないのでやめた。
ササがなくなると踏み跡は薄くなるが、尾根を外さなければよい。三人山の手前で小休止して登り返すと、小さな双耳峰の鞍部のようなところに出る。右に行けば三人山であるが、真っ直ぐ行くと三人山を巻く踏み跡がある。木の古い赤丸が目印になる。


12.967の下りシカ対策テープ
忠実に郡界上の踏み跡を拾い967に登った。踏み跡が東に向かっていると思ったので、左の尾根に入ると谷に下っている。踏み跡に戻り進むと、東に向きを変え見覚えのある斜面であった。スギの木にシカによる皮剥防止のためのテープが巻かれている。

13.以前には一服峠の標札があったが
930ほどからの下りではシカ除けの鉄条網が壊れ、針金が登山道に横たわっている所があり注意したい。鎌ヶ岳の展望がよい。下山が計画より1時間ほど遅れそうなので、山行部長の留守電に連絡を入れた。鞍部から左に急登して950に上がって再度連絡を入れた。緩やかな郡界尾根は一服峠から沢谷峠に出る。


14.「雨乞岳」「武平峠」標識がたっている
踏み跡は沢谷峠から登っているようであったが、沢へ下れば近道が出来ると思い行ってみた。下りて周りを見回したが、登山道は見当たらない。峠から登っていたのが登山道であったようだ。それであれば上のほうに登らなければと尾根を登っていくと、トラバース道に出た。
次の小沢を越えて下って行っても登山道に行きつかない。登り返すと、下り始めたすぐ上に標識が2本立っていた。登りのときの見送った巻き道を行くと簡単に通過できた。
緩やかになったスギの植林帯はよく踏まれた道で、まもなく登山口の標識のあるところを下り、スカイラインの駐車場に戻った。携帯は県外であった。
スカイラインから下っているとき、山行部長から連絡をいただき、心配をかけたことをお詫びし、無事下山した旨報告した。帰路いつものように喫茶「じょあん」に立ち寄った。

反省点
下山が1時間も遅れ、留守宅の山行部長並びに会長にご心配をおかけし反省しています。
所要時間については余裕を持って計画したつもりであったが、踏み跡のないところや登山道でないところへ入ったり、単独行きを楽しみ過ぎたように思う。また60歳代迄にはほとんど感じなかったようなアップダウンが多く、予想以上の時間がかかってしまったことによるものと思う。
なお、東雨乞岳と雨乞岳のピストンをカットしてのことであるにもかかわらず、このありさまであった。今後の単独行計画時には十分配慮したい。

概念図

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