遥かなる蝙蝠尾根~鳥倉登山口から塩見岳、蝙蝠岳を経て二軒小屋ロッジへ

日程:2016/8/4~8/7
8/4 名鉄バスセンター21:10 == 飯田23:23※エアーズカフェで仮眠
8/5 元善光寺5:10 == 大島駅 5:27/6:45 == 鳥倉登山口 8:35
登山口—三伏小屋—塩見小屋(泊) 歩行6時間15分 行動7時間
8/6 塩見小屋–塩見岳–北俣岳分岐–北俣岳–蝙蝠岳–徳右衛門岳–中電管理棟–蝙蝠岳登山口—二軒小屋(泊)
歩行9時間55分 行動12時間
8/7 二軒小屋9:15==椹島 9:45(東海フォレストバス)
椹島13:00 == 畑薙第1ダム 14:00
畑薙第1ダム14:25 == 静岡駅17:50(しずてつジャストライン)
静岡 18:11~19:09名古屋(新幹線ひかり481号岡山行)
メンバー:CL/NM(記)、KS、YE、KK
山名:蝙蝠岳(2,865m)、塩見岳(3,047m)
山域:赤石山脈(南アルプス)

初めて塩見岳の山頂から蝙蝠尾根を見たのは、もう何年前?その頃はまだ山の経験も浅く、塩見岳から先に行くことなど考えもしませんでした。
その後、二度目の塩見岳で、いつかあのきれいな稜線を歩いてみたいと思うようになり、昨年の夏合宿で仙塩尾根を縦走して三度目の塩見岳に登った時には、蝙蝠岳に絶対に登る!それも、二軒小屋まで縦走だ!!と、堅い決意になったのでした。
そして、ついに2016年夏の一大イベントで蝙蝠尾根縦走に出かけることができました!

今回は縦走ということで、アプローチはすべて公共交通機関を利用。旅の始めは名鉄バスセンターから高速バスで飯田まで。
当初は飯田駅で野宿と思っていたのですが、煌々と明るい飯田駅周辺ではとても寝られそうもありません。それならと、あらかじめ調べてあった近くのネットカフェで仮眠するとこに。これは初めての体験でしたが、わずかな金額で手足を延ばして寝ることもでき、なかなか快適でした。

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翌朝は元善光寺駅まで歩いて飯田線に乗り、伊那大島駅へ。こちらは駅舎が登山者に一晩中解放、ここで夜を明かした登山客もけっこう多かったようです。ちょっとしたベンチもあり、横になることもできそうです。もちろん、トイレも使えます。
朝5:10、始発の電車が入ってきました。

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伊那大島駅から6:45発の伊那バスに乗って鳥倉登山口へ。車だと3キロ以上手前の越路のゲート前までしか行けないけれど、バスだと登山口の真ん前のバス停に横づけです。いつかやってみたいと思っていましたが、これはもう快感!
さあ、出発です!!

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毎度歩きにくい登山道も、足取り軽く進みます。

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途中、少し雨に降られましたが、この日は塩見小屋泊まりなので不安はありません。

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2年間、新装オープンを待ち望んでいた塩見小屋。何もかもが真新しく気持ちいい小屋でした。そして、とても親切。
関西からの登山グループがやたら騒いでうるさかったのをガマンすれば、快適な一夜でした。

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翌朝はヘッドランプをつけ、暗いうちに小屋を出発しました。この日は行程が長いので気合が入ります。

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塩見岳の山頂直下でご来光を迎えました。この日一日、いいお天気でいてください。

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そして、何だかあっけなく塩見岳に到着。かつては、ここまで来るのにとっても大変だったんだけどなー。

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さあ、目指すのはあの山頂、そして長い長い尾根を歩き通さなければ、今夜のお宿にはたどり着けません。
まずは塩見岳を分岐まで下り、厳しい岩の稜線の北俣岳を超えて蝙蝠尾根に取りつきます。

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無事、蝙蝠尾根につきました。(危険なとこは、写真撮れませんでした ^^;)

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先ほどまでいた塩見岳。もう、けっこう遠くなりました。

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丸くたおやかな蝙蝠尾根ですが、荒天時や濃霧の時は方向を誤りそう。この日は目指す先がはっきり見えるから安心ですが、踏み跡と小さなケルンを目印に進みます。もちろん、地図とコンパスは必須です。

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歩くのがもったいないくらい快適な稜線を2時間ほど歩いて、蝙蝠岳山頂はもうすぐそこ。

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無事、到着!!
山頂標識の「蝙蝠岳」の文字は風雪にさらされ、すっかり薄くなっていました。

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蝙蝠岳は、まことに気持ちのいい山頂です。南アルプスの真っただ中にいることが、こんなに愉快だなんて。
東側に見えるのは、昨年歩いた白嶺南稜のなだらかな稜線。

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西側には荒川三山のどっしりした山塊が手に取るように見渡せます。

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そして、振り返ればこれまで歩いて来た蝙蝠尾根と塩見岳。
いつまでも眺めていたい景色ですが、先が長いので後ろ髪を引かれながら先へと進みます。

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道はやがて深い樹林へと下って行きます。

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蝙蝠岳から徳右衛門岳へは破線ルート。
道はけっこうはっきりしていますが、倒木多しでなかなか大変な道でした。

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山頂標識のない徳右衛門岳に到着。ここから二軒小屋までも延々長い下りです。

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ずっと眺望のない深い森、楽しみは色とりどりのキノコを見ること。
それにしても、みんな可愛いなぁ。

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延々と歩いた先に東電の発電施設。久々の人工物です。ここの急な階段を3個所下ります。

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標識にそってさらに尾根を下って行き、尾根末端の少し手前で、最後は左俣の林道まで岩場もありの急降下で下ります。
かなり足が疲れてきてからのザレた道なので、転ばないように慎重に。

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やれやれ、ようやく林道に降り立ちました。

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小屋まではあとわずか。もうひと頑張りで林道を歩きます。

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二軒小屋トンネルを通り抜けます。ここを抜ければ・・・

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ようやくゴールの二軒小屋ロッジに到着!コースタイム10時間程のところ、のんびり景色を眺めたり、途中わたしの足が痛くなってスピードが落ちたこともあり、12時間近くかかってのゴールです。喜ぶメンバーたち🎵

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ご褒美はもちろん、二軒小屋ロッジのご馳走夕食。その前に、檜風呂で汗を流せたのもうれしかったなぁ🎵

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翌朝は、1日がかりで帰るだけ。その帰るだけが、超大変だったのですが・・・
まずは、二軒小屋の周りをバスの時間までお散歩しました。

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施設内にある登山小屋。こちらに素泊まりすることもできます。
内部は広々として、ちょっとかび臭いのを我慢すれば、炊事場、テーブルもあり、快適に自炊できます。
ただし、二軒小屋から椹島までのバスに乗ることはできませんので、10キロほど椹島まで歩くことになります。椹島から畑薙第1ダムまでのバスには乗れます。

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伝付峠に向かう道にある神社。登山の無事をお礼まいりしました。

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前日、下山後に通った時は曇っていて残念な色だった田代湖も、今朝は朝日に照らされキレイでした。

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超快適だった二軒小屋ロッジに別れを告げ、9時15分発のバスで椹島へ。10時前には登山客で賑わう椹島到着。
ここでのんびりランチを食べたりしながら時間をつぶし、12時30分発の臨時バスで畑薙第一ダムへ。

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ダムからは1日に1本だけのしずてつジャストライン14:25発に乗り込み、延々3時間半。
SLで有名な井川駅とりっぱな道の駅のある横沢でトイレ休憩して、17:50にようやく静岡駅到着。
ここからは新幹線に乗って、びゅ~んと名古屋まで帰りました。
ホント、一日がかり。(^^;

今回は天候、メンバーに恵まれ、念願だった蝙蝠尾根を無事歩き通すことができ、大満足の山行となりました。
蝙蝠岳を踏むだけなら、塩見岳経由でピストンするのが一番お手軽だと思いますが、こうした縦走も一生一度かもという思いで、感慨深いものがありました。
かなり長い行程でもありますし、3000m峰を越え、痩せた岩稜の通過など危険個所もあり、誰にでもお勧めできるお手軽コースではありませんが、少しずつ経験を積み、いつかきっとと目標にするにはいいかもしれません。

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