■行ってきました

クラシ谷〜クラシ〜イブネ (ササの調査T)

01年6月17日「ササヤブでの地図読み」を目的に銚子ヶ口〜クラシ〜イブネを歩き、会の機関誌「峠蕗」にササが枯れで見透しが利き目的が期待はずれに終わったことを記した。この時はここのササだけが枯れていると思ったのだが、昨年「KIさんの鈴鹿縦走路完結編」を実施して、鈴鹿山系全体に広がっている印象を受けた。図書館で鈴鹿のササに関する資料を探し、05年の課題としてササの調査をしたいと考えていたところ、愛知県連としてこれに取り組むことを知り、便乗させて頂くことにした。
笹枯れ専門委員会で「あつた勤労者山岳会」はイブネ・クラシを担当することになり、第T回を実施した。

1. 神崎川からクラシ谷への分岐
車を伊勢谷小屋の駐車場に置かせて頂き6:00根ノ平峠〜タケ谷〜神崎川を石飛で左岸に渡り下流に向かってクラシ谷の路に入る。
2. イワウチワ
クラシ谷に沿って踏跡を行くと炭焼きの跡も出てくる。岩の上にイワウチワが咲いていた。
3. イブネ北の頭にて本日のメンバー4人
小滝を越えて進むと岸壁に囲まれた滝が出てくる。上には大きな滝が掛かっている。右岸に入る沢にロープが掛かっているがそれを使わず間の小尾根に取り付く。シャクナゲの樹を頼りに急登して上がると小峠からの尾根が見える。右の緩やかになったクラシ谷の小さい支流に入り尾根に登るとイブネ北端はすぐだ。ここで佐目峠から来たと言う4人パーティに会ってシャッターをお願いした。
ササが枯れているのでバックにクラシが見えている。
4. クラシ山頂
下り気味にクラシ谷源流部を巻いて尾根を行くとクラシ手前のピークを越えクラシに着く。山頂は樹陰でササはほとんど無い。
5. ササの調査地点
山頂からバックし枯れたササ原の中左にカーブする辺りが調査地点として適当かと思ったが木が無く標札が付けれないため
ブナの木の5mほど下とした。5月の再調査では検討が必要であると思われる。調査地点No.6と撮影地点の標札をそれぞれ木に付け1m四方に白い鎖を置き土壌を採取した。
6. ササ原から見た調査地点方向
昔は背丈以上あったササが枯れ見透しが良くなっている。調査地点はこのブナの木が目標になる。
7. 御在所山・鎌ヶ岳をバックに
01年MIさん・RKさん・KIさんとの時と同じ所(ピーク)で同じ向きで写した。今もこのツツジ科の木は芽を持っていたので健在であるが周りには枯れた木もありササ枯れの進行に併せたように枯れていくのがわかる。01年には枯れた稈の先端が腰ほどあったものが今は膝までない。★写真15
8. イブネ北端を見る
鞍部には枯れた稈が立っているササがある。この稈も近いうちに倒れて朽ちることだろう。
9. イブネ調査地点
ササの平原を踏跡に従い南東に進むと所々地面が露出しているところも見られる。ササが枯れると木も枯れ土壌が露出しそのうちに砂漠化するかもしれない。平原の中間辺りで右に入り調査地点とした。ツツジ科の木に標札をそれぞれ取り付け土壌を採取して調査を終了した。バックに見えるのは雨乞岳だ。
10. イブネの標札の所にて
イブネは平原状のためどこが山頂かはっきりしない。この手前にもイブネの標札が掛かっていた。
11. フデリンドウ
ササのなくなった所にマンネンスギがありそこにフデリンドウが咲いていた。
12. 佐目峠
下って行くとすぐ佐目峠に着く杉峠への分岐だ。
13. ネコノメソウ
なだらかな沢に向かうと薄い沢沿いの踏跡に出てこれに従い更に下ると杉峠から来る登山道に出合いこれを行く。ザレた所にネコノメソウが花をつけていた。途中分岐で左へは禁止の標札があるも計画通り左折し小峠を下る。この小峠の路は荒れているので注意したい。
14. アカヤシオの花
神崎川と上水晶谷を渡り右岸下流の谷沿いから尾根に上がる。踏跡も無い尾根を登って行くと登山道に出た。タケ谷路に出合い根ノ平峠から朝明に下る。アカヤシオが咲いていた。
15. 01年のクラシ手前のピーク
足元のササが比較できると思われる。(当時「あつたのホームページ」に出して頂いたと思うが今は無い)
概念図(クリックすると拡大画像が出ます)

昔この一帯を歩いた時は背丈以上のササ原で、潜り込むのに怖さを感じためらった事が記憶にある。01年にはすでに枯れていて展望が得られたので驚いたが、稈の枝から芽が出ているようなのでどれくらいの年月で元に戻るだろうと思ったものだ。しかし今回の調査でササ枯れが進行しているのを目の当たりにして、回復は不可能に感じられ砂漠化の可能性すら有り得るのではないかと慄然とした。行政を巻き込んだ対応があればと県連に期待したい。
2005年4月24日  T.Yamada


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