■行ってきました

コクイ谷道〜イブネ〜クラシ (ササの調査U)

5月はササの芽が出ることもあり県連での調査は今月から始めることになっている。先月クラシ谷から登り滝の高巻き急登を苦労したのでもう少しでも安全に登りたいということで今回は武平峠〜コクイ谷〜佐目峠で登ることにした。5月14日KSさんに同行をお願いしての山行だ。
1. コクイ谷出合
武平峠から登山道を沢谷峠に出て下に見える沢谷の源頭部に下る。ここには踏跡が無い。下って行けば登山道に出ると思ったが怪しくなった。左の尾根に登り返すと踏跡がありこれを行くとどうやら967のピークらしいところに出た。そこから沢谷に下ろうと思ったが止めて戻ることにした。いっぷく峠と標札のあるところに出て沢谷に下り右岸に上がるとすぐ登山道があった。雨乞岳への道を分けて行く。滝の上部を渡るところは注意したい。下るとすぐコクイ谷に降り立つ。30分くらいロスしたことになった。
2. イブネ北端からクラシを望む
コクイ谷から御池谷の右岸に石飛で渡る。進んで行くと踏跡がはっきりしなくなり登山道は山腹を行っているはずなので木につかまりながらの急登をして登山道に出合った。下重谷をまたぎ次の谷の右岸に沿って登る。この辺り踏跡ははっきりしないが傾斜が緩いので歩きやすい所をよって行くと佐目峠近くの尾根に出た。道なりに登ると枯れザサの中にイブネと書いた表札が2ヶ所ある。どこが山頂かはっきりしない。北端では枯れザサの稈は1m程ある。枯れたのが遅いようだ。
3. 折れ倒れたササの稈
クラシへの鞍部には枯れた稈が倒れいる所がある。イブネ・クラシでササを見ていると枯れて土壌と化すまでの進行状況が解るような感じがする。
4. クラシ観察地点方向を見る
クラシの西にあるピークから北に観察地点がある。ブナの木が緑に覆われていた。先月24日はまだ葉が出ていなかった。奥に見えるのは銚子ヶ口だ。
5. 満開のシャクナゲ
クラシの山頂はシャクナゲの木が多い。どの木も満開に近い。今年は花の当たり年なのだろう。先週家内とロープウエイで御在所に行ってアカヤシオを見てきた。満開は過ぎていたものの今まで見た中で一番だと思った。
6. クラシ山頂にて
KSさんは携帯電話で会事務所の留守宅に連絡をとった。TYもと思いかけてみたが通じなかった。機種による違いか会社によるものか。
7. 枯れザサの節
ササ観察地点No.6(クラシ)で稈と節を観察した。主稈は枯れて折れているが枝はまだ生きているようだ。稈鞘は全く無い。節は膨らみそこから1本の枝が出ている。その付け根のところに稈鞘か葉鞘の跡と思われる節の重なりのような輪がある。節間がきわめて短くなった部分かもしれない。稈の下部には節が重なり合ったようなものは見当たらない。根元は曲がったものが多いが真直ぐのものもある。
8. 枝上部での分岐と葉
枯れた稈は折れその下の節が重なり合い各節から1本づつ枝が出ている。一見すると同じところから枝が出ているように見える。稈鞘か葉鞘が包んでいる。基部で分岐しているように見えてもそれは稈が根元で折れたものであった。毛は稈・稈鞘・葉ともに全く見当たらなかった。新たに出た枝や葉のようだ。
9. 2m程の枯れた稈
クラシ・イブネ間の樹陰鞍部には背丈以上の枯れたササが立っている。メジャーで測ると170cmくらいまで立っていて頭をたれている。太い稈は折れているが細いものが残っている。
10. 新たな観察地点
イブネ北端の横に新たに観察地点を設置した。ここのササはクラシと同じようだが日が当たる位置でマンネンスギをはじめとする下草がある。
11. ササ観察地点No.7(イブネ)
1m四方のササの数を数えたが枯れて葉の付いていない50cm以上の稈が立っているのが3本・10〜50cmで上部に葉のあるもの6本・10cm以下のものは葉があるか芽が新たに出ているものが多数あるもシノで覆われているため数は出来なかった。クラシおよびイブネ北端では把握できている。
12. イワカガミ
佐目峠への下りでもササ枯れして樹が枯れているのを目にする。下重谷辺りで女性3人パーティーとであった。小峠からイブネ〜上水晶と言う。ここで行ったり来たりしたようだ。1/25000図と地図で歩く鈴鹿の山のコピーは持っていたが方角が判らなくなったようだ。鉱山道分岐までついて来た。御池谷に出合うとイワカガミが咲いていた。
13. コクイ谷出合
往きに下った分登り返しになる。雨乞いから来る道に出ると20人ほどの団体と行き会った。所々で渋滞する。先に行ってくれと言うがこちらも疲れている上にこの登山道ですべてを追い越すことは出来ない。休憩する。武平峠に着くと両備バスが迎えに来ていた。岡山から来て雨乞岳に登ったようだ。
概念図(クリックすると拡大画像が出ます)

5年間のササ観察を「あつた」はイブネ・クラシで進めることに決まっている。そのためにはどこから登ると危険性が少なく短時間で行けるか検討が必要である。根ノ平峠〜小峠〜イブネ〜クラシ〜佐目峠〜上水晶〜根ノ平峠が良さそうであるが歩いてみないとはっきりは言えない。良く踏まれた登山道を歩くようにしたい。
今後調査地点としてイブネ・クラシ間の鞍部樹陰を加えたい。ササの観察では地下茎についても調べていきたい。
なお沢谷峠から武平峠間のササは健在で場所によっては背丈以上あり大きな葉を掌状につけていた。この推移も見ていきたい。
今回は新緑とシャクナゲの満開も加わり満足のいく山行が出来た。同行して頂いた運営委員長に感謝したい。
2005.5.19  T.Yamada


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