■行ってきました

根ノ平峠のササ採集 2006.10.1 T.Yamada
イブネ・クラシのササが全面的に枯れ、そこの樹木も枯れてきていることが今までの調査で確認できた。これがどのぐらいの広さなのか、目視でわかる範囲で25000図に記入したいと思っている。また種が定かでないので、これを同定するために枯れたササの標本を作り、専門家に鑑定をお願いしたいとも思っている。これを実現するために甲津畑からのルートに明るいSHさんをリーダーとして、今月入会されたMS.さんも参加され、総勢5名のメンバーでの計画である。雨の場合は朝明から登り根ノ平峠までとし、ササを採集する予備の計画もしてある。

1. 朝明駐車場に集合
金山駅をSMさんの車で4人が6:00甲津畑を目指してスタートした。高速に入って夜が明けてきているにもかかわらずだんだん暗くなってくる。現地集合のHSさんからリーダーに電話が入った。リーダーの決断は早かった。集合を朝明駐車場に変更した。
2. 根ノ平峠にて
最初から雨具を上下とも着用して登ることになった。新入会員のMSさんは雨の中を歩くのは数年ぶりだと言っていたがどうしてどうして慣れたものだ。雨は強く降ったり小降りになったりの繰り返しだ。根ノ平峠に着いてツェルトを2張りして大休止。小降りになったところで健常なササ・枯れかけているササ・枯れているササが一本の根茎で連なったものを探したが見当たらずやむなく其々各一本づつ根茎から採取した。根茎や根が縦横無尽に絡み合いHSとTYはそれぞれアイスパイルを用意して行きこれで掘り起こしナイフで根茎を切断した。今回はこの行為をお許しいただきたい。
3. 三休温泉にて
雨の中ササを持っての下山である。背丈3mもあるササを葉や稈鞘を落とさないように持つのは大変なことだがこの役をHSさんが私が持つと言ってやってくれた。SMさん・SHさん・新人のMSさんも自分も何か手伝いたいと言って持ってくれた。車にササを積むとき稈を曲げて押し込むがしなって折れない。このササは冬の雪圧に折れることなく曲がって埋まるのと同じだと思った。ササがあるためSMさんに自宅まで送っていただいた。帰宅後家の前で根を荒いその後写真を撮った。
4. 病的な枝を付けたササ
健常なササに一本だけ枝先が丸くなるほど密集した小枝を出している。密集した中に葉身が10cmある枝が2本あるが3cm以下の葉を付けた細い枝が群がっている。枯れて上部に枝が集まっている状態とは異なっている。明らかに病的だ。
5. 稈が枯れたササの根茎から出たササ
枯れたササがその同じ根茎から新たに芽を出し20〜30cmに成長したものも多い。しかしこれらは根茎の根が出ている所から稈が出ているが、小さい分岐が多く葉も小さいので、どうみても健常に生育していくとは思えない。イブネ・クラシで見ているササと同様の経過のように思われる。
6. 稈が倒れその節から根が出てそこに芽を付けたササ
このようにして芽を出し健常に成長すればよいのだが枝の出方葉の大きさからは枯れていく途上のものと同じように思われる。
7. 稈の先が枯れ上部で多くの枝が出ているササ
稈が枯れて折れその上部で節が重なりその節々から小さい枝を出し5〜10cmの小さい葉を付けているものがある。枯れていく途上にあるもののようだ。イブネ・クラシでもこのようなササがなお多い。
8. 稈の先が枯れ上部で多くの枝が出ているササ
9. 健常なササ
根ノ平峠には峠周りの樹陰になお健常なササが残っている。背丈3mほどあり中間より上部で数本の枝を出し葉身は25〜28cmある。鈴鹿でこのようなササが残っているところは極めて少ない。ここ根ノ平峠でも滋賀県側に10mも行くと枯れが進行している。県境のササも稈の先の無いものも目立ち始めた。
10. 健常なササ
11. 健常なササの根と芽
4本のササの根茎は頑丈で根や木の根も合わさり入り組んでいて採取できたのはその一部のみである。採取時には判らなかったが薄紫色をした大きな芽が付いていた。

概念図はこちら

根を標本にするにはどうしたら良いか迷って一日おいたら葉が萎れ始めた。雨の中メンバーの協力で採取したササの標本作成が危ぶまれる。申し訳ないと思う。ササの標本は花は付いていても根は付いていないようだ。根を切って作成するようにしたい。
(2006.9.3)


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