■行ってきました

間ノ岳・農鳥岳
高村薫著「マークスの山」のルートをたどる
2008.10.5  Mori

10/3 奈良田[7:57] →(バス)→ あるき沢橋[8:30] → 池山御池小屋[11:50]
→ ボーコン沢の頭[15:55] → 八本歯の頭[16:55](幕営)
10/4 八本歯の頭[6:30] → 北岳山荘[7:45] → 間ノ岳[9:20] → 農鳥小屋[10:35]
→ 西農鳥岳[11:35] → 農鳥岳[12:20] → 大門沢分岐[13:15]
→ 大門沢小屋(幕営)[16:45]
10/5 大門沢小屋[6:10] → 第1発電所[8:55] → 奈良田[9:15]

1.あるき沢橋登山口
平日は奈良田を7:57発のバスが始発のため、ここに到着したのは、8:30ごろでした。北岳山荘まで標準時間で約9時間かかるため、水を多めに持って、目標は手前の八本歯の頭でのビバークです。なぜ、このルートを選んだかというと、ご存知の方も多いと思いますが、このコースは直木賞作家の高村薫さん著の「マークスの山」の舞台になったルートで、一度登ってみたいと思っていたからです。
2.池山御池小屋
30分の急登、30分の緩登?を何回か繰返し、3時間ほどで池山御池小屋に到着です。ここまでのルートはブナなどの広葉樹がとてもきれいな明るい林でした。人間が心地よい所は動物も気持ちよい様で、登山道には熊の足跡がそこら中にあり、笛を吹きまくってここまで登ってきました。この小屋は冬季避難小屋でトイレなどはありません。ここまでは結構暑くちょっとバテ気味でしたが、何とか時間どおり到着です。
3.ボーコン沢の頭
池山御池小屋から、登りも少しゆるくなり、針葉樹が次第に多くなって、ボーコン沢の頭に到着です。テントが何張りも張れそうなテントサイトです。一時間ほど前までは、うっそうとした樹林に阻まれ、周りの山の視界は木々の枝の間から垣間見るだけで、やっと木々が低くなり周りが見えたと思ったら、午前中の晴天もとこへやら、回りは雲で覆われていました。でも何とか、日没前に八本歯の頭に着けそうです。
4.八本歯の頭
17時頃、今日のビバークポイントの重厚な北岳を背後にした、八本歯の頭に到着です。八本歯のコルは通ったことありましたが、そこからちょっと登ったところにこんな平地があるとは思いませんでした。平日ということもあり、結局、本日このルートを登ったのは私一人だったみたいです。約2900m地点の一人でのテント泊は、とっても静かで、自然に抱かれているようでした。
5.八本歯の頭での日の出
風があると大変でしょうが、この日はとても穏やかで、快適なテント泊ができました。夜中にちょっと風が吹いたものの、快適な睡眠過ぎ、朝目が覚めると、回りが明るい! あわててテントから出ると・・・この景色でした。もう「最高!!!」 思わず声が出ました。
6.八本歯の頭から北岳
朝日に染まる、北岳バットレスです。第4尾根がくっきりと見えます。あそこを登ったのかと思うと、ちょっと信じられませんでした。だけど良く見ると、角度は結構ゆるかったりしますね。マッチ箱のコルもはっきりとわかります。
7.すばらしい景色
ちょっと遅れて本日の縦走開始。行く手に見える間ノ岳です。この日は朝から快晴で、なおかつ回りの雲はほとんどありませんでした。この景色の中の稜線歩きは最高! 360度のパノラマというのはこういうのを言うのでしょうか。このいい景色をちょっとでもみなさんにわかっていただくため、間ノ岳山頂からの写真をつなげてみました。右から、北岳・甲斐駒ケ岳・仙丈ヶ岳が見え、遠くは八ヶ岳、槍・穂高、白馬までも見えています。
8.農鳥岳手前
農鳥岳手前です。南アルプスには何度か来ていますが、今年の紅葉はとてもきれいなような気がします。暖かくて、急に寒くなったせいでしょうか。途中、農鳥小屋を通りましたが、ここのご主人はちょっと有名人らしい・・・ というか、山の常識を知らない人に、結構怒るらしい。私が寄った時も、マナーの悪いガイドの話をされていました。
9.農鳥岳山頂
12:20農鳥岳山頂到着です。後ろに見えるのは、北岳です。間ノ岳もちょっぴり見えています。この時間になると、周りの北・中央アルプスは雲で覆われ始めましたが、南アルプスは雲ひとつ無く、見えていました。
10.ご一緒
今回、一緒の方向に歩いた、富士山と、小田原からいらした健脚のご夫婦です。あつたに入ってから、一人で山に登るのは年に一回ほどしかありませんが、周りに一緒の方向に歩いている人がいると元気に歩けます。また、今回は一日中、富士山が見えていたのも元気に歩けた要因の一つです。
11.大門沢小屋
写真のプレハブは、1Fは食堂・厨房です。2Fは? 宿泊は右側の木造の小屋です。左の座っているのが、ご主人です。農鳥小屋もそうでしたが、お一人で小屋を守っておられます。15日で小屋を閉めると言われていました。
12.第一発電所
林道に出て25分ほどで、第1発電所です。ここから20分ほどバスの通る林道を歩けば奈良田の駐車場です。ホッとしました。車に戻り、時間が合ったのでテントを干してから、奈良田温泉に浸かって疲れを取りました。ここの温泉は、だいぶぬるく、いいお湯で、一時間でも入ってられます。

今回の山行を振り返ると、登りはきつかったけれど、静かな南アルプスを満喫でき、稜線歩きは好天に恵まれ最高の山行でした。「マークスの山」を読んだ限りでは、とても暗い樹林帯の中の登山道をイメージしていましたが、途中、木々が高く回りの視界は効かないですが、とても明るいいい林の中の登山道でした。途中倒木が数箇所道をふさいでいたものの、藪漕ぎもなく登山道も明瞭でした。高村薫さんがどうしてここを舞台に選んだのか? もう一度「マークスの山」を読んで、今回のルートを思い返し、考えてみたいと思っています。


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