伊吹山山行記 H.Y

種別 個人山行
目的 日帰りの冬山を楽しむ
山名 伊吹山(いぶきやま)
山域 関ヶ原
日程 2010年2月25日(木曜日)
天候 曇り
メンバー CL H尾j SL S木 Y本 Y井 計4名

行程
[金山]6:30 = [大治南IC(東名阪・名古屋高速・名神)関ヶ原IC]
= 7:59[伊吹山観光案内所前駐車場]8:27 … 9:14[一合目] … 9:42[二合目] … 10:44[三合目]
… 11:28[五合目] … 11:49[六合目小屋]12:06 … 12:37[七合目]12:45
… 13:20[五合目小屋]13:32 … 14:49[1合目公衆便所]14:59 … 15:30[伊吹山観光案内所前駐車場]
= 15:50[伊吹薬草の里] = [関ヶ原IC(名神・名古屋高速・東名阪)大治南IC]17:43 = [金山]

出発のお天気は曇り。予報では夕方から雨模様。車を停めたのは、伊吹山観光案内所前駐車場。高度計を読むと250m。案内所前の看板には220mの高度と記されていた。高度計の調整。山頂までは1150m以上歩かねばならない。少し複雑な気持ち。怠け者の私は、S木さんの言われたスタート地点の3合目を参加の条件にしてはいたが、一方くそまじめのもう一人の私は、山麓からのスタートのほうが正しい歩き方だと思っていた。

4日前の日曜日から足が完全に回復しているか不安なままのスタート。始めのうち登山道に雪のかけらもない。しかし車窓から日陰に残雪があるのを見ている。すぐに雪が現れると予測していた。ひどくはないが登山道は雪解けの水を含みぬかるんでいる。私のスパッツの内側が泥で汚れている。他の方を見てもあまり汚れているようには見えない。やはり歩き方が下手なのだ。登山道は倒木が多かった。整備されていない。随分歩いたような気がした。「もうそろそろ3合目が近いですかね?」と私が言うと、「まだ1合目に来ていませんよ。」とH尾さん。「ゲェッ!」


足が重いのだ。まだ足に馴染んでいない冬用の革靴を履いているせいもある。先日と同様踵がこすれて痛い。用心のため保護パッドを貼ってきたのだが、あまり効き目がないようだ。やっとたどり着いた1合目公衆便所で靴紐の締め方を変えてみた。少し楽になったような気がした。平日にもかかわらず結構登山者がいる。1合目から上は少しずつ雪が多くなってきた。踵の痛い私にとっては、雪の上のほうが踵へのこすれは少ないので楽だ。アイゼンは使う必要がないようだ。雪がやわらかいからだ。

積雪が深くなり時折足が陥没する。時には膝が入ったようになリ「ウッ」と痛みをこらえる。前を行くY本さんの歩き方をまねるがそれでも穴を開けてしまう。後ろを歩くH尾さんが沈み込む様子はまったくない。前を歩く三人の体重は私とあまり変わらない。それなのに私が一番陥没歩きをしている。体重のせいではない、下手な歩き方なのだ。こんな深さの雪の中を長時間歩くのは初めてだ。それにしても疲れるし膝を入れないよう気をつけて歩くのは大変だ。いつの間にか踵の痛みのことを忘れていた。


二合目570mまで長く感じた。雪のないところでは、踵が気になり、雪のあるところでは、陥没やすべり、ひねりで膝をさらに痛めないかと心配しながら歩く。スキー場は数年前から営業していないそうだ。確かに二合目辺りでは滑ることはできない。それにしても広いゲレンデだし、名古屋からも近いではないか。どうしてお客さんが来なくなったのだろうか?温暖化のせいだけではない様に思う。


三合目722mに着いたのは10時44分。駐車場をスタートしてから既に2時間以上経つ。私が足を引っ張っているようだ。「さぁーこれから本格的な登山ですよ。」とS木さん。「ゲゲゲェッ!」。もう既にかなり参っている私はこれからどうなるのか不安でたまらなくなった。そんな気持ちはおくびにも出さず、顔は平気そうなままでいた。しかし後ろから歩いておられるH尾さんは私の体力があまりないこと、雪に慣れていないためかなりてこずりながら歩いていることを見抜いておられたようだ。普通の山行より多めに早めに休憩の指示を出していただいていた。

場所によっては雪質が硬くしまっていて陥没しないで歩ける時もあるが、たいていは何歩か歩くと踏み抜きをしてしまう。歩くコツがつかめない。体力を使う。後ろから「少しけりこみながら歩くといいですよ」とH尾さんからアドバイス。こんな雪質でもH尾さんやS木さんにとっては歩きやすい部類の雪のようだ。「新雪だったら大変だよ」とおっしゃられる。私は最初から汗だくなので上に着ていたフリースも脱いで歩いている。風が少しあるが反って私には心地良い。だが休憩時には寒くなりすぎるので再びフリースを着る。ウインドヤッケも持ってきているのだが、フリースの風の通し具合がちょうど良いのでこれは体温調整に重宝した。


五合目手前辺りからY本さんがS木さんに先頭を変わりましょうと言い、体力のいる先頭を歩く。この辺りから普通夏道はジグザグに登山道は出来ているのだが、雪に覆われた冬は直登になる。そのため先頭は道を作る役もあるのでより体力が必要になる。私もY本さんに代わり先頭を歩きましょうと言わなければならないところなのだが、何せ既にかなり参っている。口先だけで言ってみることさえできない。

六合目小屋の屋根が吹き飛びかろうじてトタンで繋がりまだ遠くへ飛んで行ってはいない。ひどい状態がそのまま放置されたままである。スキー場営業をやめた自治体には修理の費用すら出せないのだろう。このままでは事故が起きるかもしれない。早めの修理か片づけが必要だ。12時少し前なのでここで大休憩とした。暑いお湯でカップラーメンを作ろうと思ったらまた箸を忘れた。Y本さんは小枝を拾い箸代わりにした。前回は私がそうしたのだが、あの日の後何だかお腹の具合が良くなかった。その拾った小枝の箸のせいのように思ったので今回は拾わない事にした。熱いお湯で身体を温めるだけにした。


七合目の表示板は見えているが、すぐ近くのようにも見えるのだがなかなかたどり着かなかった。直登の傾斜がこれまでとは違いきつい。この上はさらにきつくなる。七合目標識に着いたのは12時37分。山頂まではまだ1時間半は掛かるだろうとのこと。帰りのことを考えるならここまでとリーダーは判断した。記念写真を撮った。

下山。下りの足の使い方の指導をH尾さんがしてくださる。雪でない普通の下りは、靴の先端から降ろす気持ちの足運びが滑り止めをする。ここでは雪の質にもよるのだろうが、踵から落とし込んで下りるように教わった。下るスピードは上りの倍である。六合目小屋はあっと言う間に過ぎ五合目小屋まできた。慌てないでゆっくり下りようとここでもたっぷり時間を使った。私にとって下りは大の苦手。膝が痛むからだ。下りに膝が痛まない方法があったら教えてほしい。

独立峰のこの伊吹山は、快晴の日なら360度の大展望が望めるのだろう。花などの植物にも詳しいH尾さんは、時期ごとの植生についても解説された。これまで軽く1000回を越える山行をしてこられたH尾さんは、この伊吹山にも30回は来ておられるとのこと。凄すぎる。私もこの山にいつか雪のない時にもう一度来てみようと思った。

朝駐車した「伊吹山観光案内所前駐車場」には集金係りの小母さんが待っていた。1000円徴収された。ただと言う訳には行かなかった。でも当然のことだ。この村の唯一の収入源なのだから。セコイことを考えた私の心が卑しいのだ。帰りの温泉は、「伊吹薬草の湯」。ぽかぽかに暖まり火照った体からは汗さえ出ていた。良く効く薬草風呂で筋肉痛の身体がほぐれたような気がした。

S木さんの山の道具にも使い方にも一つ一つに工夫があるのを見せていただいた。雪の伊吹山にお誘いいただき良い経験をさせていただき感謝。H尾さんのアドバイスに感謝。Y本さんにはいつも送迎いただき大恐縮。心より感謝。次にも・・雪山以外の山行に・・お誘いくださることを心よりお願いする。一緒に歩いていただいた皆さんに感謝。
合掌


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