四谷千枚田の活動
富田(征)

10月24日やっと脱穀が終わりました。昨年の経験から今年の脱穀は年間計画で10月10日か11日に決めていました。
しかし10月になっても一向に衰えない暑さ。そのために台風の発生の多いこと。22号、23号は我々田圃に携わる人間にとっても痛手でありました。

9月まで順調に成育した稲も大雨、大風のお蔭で田に叩き付けられる。
10月3日の稲刈り後の、稲架がことごとくなぎ倒される。そんな関係もあって脱穀が24日に延びてしまったのです。収穫の自信は今のところありません。


今年は「あつた」に新しい会員が増えました。千枚田及び鳳来寺の植樹の活動に「あつた」が何故拘わっているか、少し説明させて頂きます。

そもそも千枚田の前の活動に、鳳来寺の植樹の活動があります。
鳳来寺の活動は、黄柳野高校の設立に関係しています。
黄柳野高校は、現代病といわれる、登校拒否やうつ病等にかかった生徒を、なんとか一人前の社会生活が送らせることのできる生徒になれるように、設立された高校です。設立に当り、社会は大変関心を持ちました。
しかし大きな問題がありました。それは資金難です。

世の中には大した人物がいる者です。今私たちの活動の拠点である、黒谷家が山林100町歩を寄付してくれたのです。
山林の寄付のみでは学校は建ちません。現金に換えないといけないのです。
市民ネットワーク(代表小早川 喬)鳳来寺門谷地区(代表 小笠原)と黄柳野高校の三つが立ち上がり、土地を担保に出資を募ったのです。実に4億円も集まりました。無事に学校を建てる事ができました。



そこで更に問題になったのは、寄付されら100町歩の山林の維持です。
その維持をしていく活動が「鳳来寺の植樹の活動」なんです。
しっかりした年度計画がたてられ、今や国からも認められ、緑化推進機構、緑の募金等から年間300万円近い援助があります。
そのお金で、樹の苗や鍬や鎌等を購入しています。
植樹の考えは、広葉樹をベースに幾分針葉樹も残して、太古の時代の自然の森にしていこうというものです。
私たちの森は、今年も私たちの植えた木で、紅葉を楽しむ事ができるでしょう。

本論の「あつた」がどうしてこの活動に拘わってきたかなんですが、きっかけは簡単なんです。小谷さんが6年ほど前、雑誌「山と渓谷社」の取材で鳳来寺を訪ねた時なんです。
なんかおかしなことをことをしているな。鎌や鍬を持ち、山に入っているのです。聞いてみると「植樹をしているのだ」と。

早速に「自然保護部」にこの話が持ち込まれ、是非「あつたの自然保護部」としても参画しましょうということになりました。
それが、今も継続しているのです。私は「あつた自然保護部」の活動でなく、「あつた」全体の活動だと今は認識しています。


さて鳳来寺四谷千枚田の活動ですが、この千枚田は1290枚あります。しかし実質耕作されている田は800枚にもいたりません。
後は、梅林になったり、荒地のままです。
ここにも思いの強い方々がいて千枚田保存会が発足しました。保存会から私たち鳳来寺の活動仲間に、「田圃を是非耕作してくださらないか」と申し入れがありました。
即座に小谷さんと私は「やりましょう」と回答していました。

03年から田圃作りかはじまりました。しかし苗を買う。肥料や最低限の農薬や中古の耕運機などの購入の費用がいります。会費1万円、学生3千円でつのりました。26名(内学生5名)の方々の協力が得られました。
出資者には、収穫物を均等分けします。昨年は6kgのお米をいただけました。
今年は如何ほどの収穫があることやら。しかし収穫なんてどうでもいいんです。
千枚田に拘われる事に満足なんですから。
参加するには全く自由です。どなたでも大歓迎です。

今年も、12月4日(土)、5日(日)と黒谷家で収穫祭と忘年会を行います。昼の収穫祭で今年米でご飯を炊きます。
5日は「あつた」は鳳来寺山に登ります。一方での活動は植樹の後の下草刈りをします。「あつた」の多くの方々の参加をお待ちしています。
鳳来寺の仲間は牡丹鍋で歓迎してくださいます。

(2004.10.24)

山行記に戻る   トップページに戻る